カクタスペア デビューを果たせずに引退!!


ほっさんキャロットクラブ購入馬第5号は、

1口5万円の高額牝馬。

牧場ではすぐに2勝は出来る馬と評判。

2008年度募集馬の中では愛馬ローザグランデの次に馬体が良く見えた馬。

今年は、馬体で選んだ馬2頭(エスポワールシチーとステップシチー)がGT勝ちと準オープン入りをしたこともあり、今回も馬体で馬を選んだ。

本当にすぐに2勝してくれるのなら、クラシックトライアルくらいは出走できるかも知れぬ。



・・・と思って購入したものの、肩の出の悪さは解消されず、

しかも2009年11月17日に右第3足根骨の板状骨折が判明し引退へ。


キャロ愛馬初の引退馬になってしまいました。

(2009年11月25日更新)

2009年5月12日作成

●カクタスベルの07をゲット!!

 安価で3勝を目指すと言い続けている私ほっさんですが、2008年度キャロット募集馬の中で、最も馬体に惹かれたのが、ローザネイの07です。そして次に馬体がいいと思ったのがこのカクタスベルの07でした。

 しかし、話題性に富み、産駒が確実に活躍しているアドマイヤサンデーの07の抽選にも参加したいと思い、第一次募集はローザネイの07とアドマイヤサンデーの07を応募しました。万が一、この2頭とも当選すれば、代金17万円を払わなければいけません。こうなるとすでに予算オーバーで借金をしなければならない為、このカクタスベルの07は次点ということで、第一次募集には名前を入れませんでした。

 結局、第一次募集ではローザネイの07のみに当選し、アドマイヤサンデーの07は落選したわけですが、ローザネイの07だけで1口価格は10万円。当時の私の予算一杯一杯でした。

 ところが、ご存じの通り昨年末に有馬記念に的中し、ミリオンという巨額の富を得ることになり、どうしても欲しかったカクタスベルの07を購入できる機会を窺っていました。しかし、第二次募集の時点でカクタスベルの07は満口になっていましたから、おいそれとは手が出せません。やはり、ここは2月末の出資キャンセルによる再募集を待ちました。

 すると、2月末の出資キャンセルによる再募集でわずか2口だけでしたがカクタスベルの07が再募集されているではあーりませんか。当日休みだった私は家族にも手伝ってもらい、受け付け開始時間から再三に渡る電話攻撃をしましたが、如何せん30分間繋がりません。しかし、クラブHPでは他の再募集馬が次々に満口になるにもかかわらず、カクタスベルの07はクラブ近況で多少順調さを欠いていたこともあり、ずっと1口だけ残っていました。残1口になってから約20分程度も売り切れずに、やっと電話が繋がった30数分後に無事購入することができました。

 というわけで、2009年2月23日、カクタスベルの07をゲットしました!!

●カクタスベルの07のほっさん評価

 では、そのカクタスベルの07を詳しく分析しましょう。

 父   Lion Heart  アーニングIDX 仮1.00 評価 B−
 母   Cactus Belle  不出走            評価 D
 母父  Gone West                   評価 B−
 兄   First Command  米5勝           評価 B−
 生産牧場 James Scavotto              評価 E
 調教師 音無秀孝                    評価 A−

 馬体                            評価 A−

 総合評価 1.88 評価 D


 父Lion Heartは、正直言って全く知りません。また、愛用している本”種牡馬史上最強データ”にも出てきません。従って、キャロットクラブのHPより引用いたします。

2001年生 栗毛 米国産

【競走成績】
米で2〜3歳時に10戦5勝。ハリウッドフューチュリティ-G1(ダ8.5F)、ハスケル招待H-G1(ダ9F)、ハリウッドプレヴューS-G3(ダ7F)、ロングブランチBCS-G3(ダ8.5F)、ケンタッキーダービー-G12着、ブルーグラスS-G12着。

【種牡馬成績】
05年より米で供用。08年の2歳世代が初年度産駒。アスールレオン(ベストパルS-G2、ハリウッドジュヴェナイルChS-G3)で早くも重賞勝ちを収めている。


 というわけで、新種牡馬で未知数ですね。競走成績からダート馬だと考えられます。芝は走らない可能性が高いでしょうが、1度は見てみたいですね。あまり芝がダメなら、芝スタートのコース(東京ダート1600mなど)で不利になるかも知れません。

 アーニングIDXは仮の数字1.00を代入しています。2007年産はこのカクタスベルの07の他に牡馬1頭、牝馬1頭が中央で登録予定です。さて、どうなりますか。
 母のCactus Belleは1997年産で、産駒には米で5勝を挙げたFirst Commandがいます。自身は不出走で評価はし辛いですが、産駒の成績からはそれなりだったのではないでしょうか。

 母父のGone Westは、クラブHPによると、

【競走成績】
米6勝、ドゥワイアS-G1、ウィザーズS-G2、ゴーサムS-G2

【種牡馬成績】
ダホス(BCマイル-G1(2回))、ザフォニック(英2000ギニー-G1)、ジョハー(BCターフ-G1)、スパイツタウン(BCスプリント-G1)、コメンダブル(ベルモントS-G1)、グランドスラム(米フューチュリティS-G1)


 日本ではワイルドシャウト(現役・テレビ愛知オープン芝1200m優勝、CBC賞GV芝1200m2着)やカネトシディザイア(斑鳩S1600万下芝1600m優勝)のBMSとして活躍しました。

 兄にアメリカで5勝のFirst Commandがいますが、このアメリカで5勝という価値が私にはよくわかりません。日本の地方競馬の5勝はそうたいしたことがないですが、アメリカの5勝は、日本の中央競馬の5勝と近い価値だと勝手に思っています。

 生産牧場は外国ですし、まったくわかりません。


 預託厩舎の音無秀孝調教師は、リンカーンやヴィクトリー、オレハマッテルゼ、サンライズバッカスなどGTの常連で、

 2004年 48勝、
 2005年 48勝、
 2006年 41勝、
 2007年 40勝、
 2008年 39勝


 と、文句なく日本のトップクラスで、2009年も5月11日現在15勝で全国リーディングの5位です。ただ、500万クラスや1000万、1600万クラスの馬が多い印象で、滅茶苦茶強い馬がいるのかと言えば、あまり名前が出てきません。しかし、カクタスベルの07で狙うは1000万特別優勝ですので、それでいいと思っています。
 とにかく、手腕は間違いない方ですし、1度この厩舎の愛馬を持ちたかったですから、1口50000円でこんな優良厩舎の馬が選択できるのなら、言う事なしです。
 騎手は武豊騎手や川田将雅騎手を始め、所属の生野賢一騎手も多く使っておられます。


 馬体はまず牝馬ということで気になるのが馬体重ですが、購入時点で454キロと私好みの体重です。私は今まで、馬体重420キロ前後の馬を何頭か所有しましたが、そういった馬の多くは強く追うと飼い葉が減り、馬体減になってしまうので、ほとんど強く追えず、強く追えないので鍛えて強くはなりません。元々持っていた素質だけで走ることになるのですが、これでは3歳の春までは活躍できても、3歳の夏を越して、グッと成長してきた馬たちとそれ以降互角に戦うことはできず、500万クラスで苦戦している馬たちばかりです。
 逆に私の愛馬の中でも活躍している馬は馬格があり、ビシビシと強い調教を受け、素質以上のものを出し、1000万特別などでも強い勝ち方をしています。
 ですから、カクタスベルの07の当時454キロという馬体重はとても嬉しく、将来的にビシビシと鍛えることができそうですし、期待しています。もし、このカクタスベルの07がシーザリオの07のように、410キロ程度の馬体しかなければ、まず購入は見送っていたでしょう。

 募集カタログの写真で見ますと、首が太く、首差しの角度も抜群で私が思う走りそうな馬そのものです。また、背中のラインもいいですし、毛ヅヤはすこぶる良く見えます。薄い皮膚も走る馬の1つの条件ですし、適度についた筋肉もいいですね。
 しかし、繋ぎが高く、やはりダート馬だと思います。それでは愛馬エスポワールシチーのようにダートでGTが獲れるのかというと、そこまで期待はしていません。あくまでも、募集価格2000万円の馬ですし、1000万クラスを勝てば成功です。そのくらいは出来ると信じています。


 総合評価の1.88は、良血揃いのキャロットクラブの募集馬の中にあって、かなり低い方です。特に未知数の父、不出走で正体不明の母、そして外国だけに良く分からない生産牧場が評価をドンと落としているのですが、先日GTを勝った愛馬エスポワールシチーも、購入当時は父ゴールドアリュールは産駒の出走がなく未知数でした。未知数ですが、サンデー系ということもあり、産駒が走る自信はありました。このカクタスベルの07の父Lion Heartも同じで、そこそこ走ると思います。これだけ馬体の良い産駒が出てくるわけですから、種牡馬能力がなければ、いい仔は出ないでしょう。



 というわけで、ダートで1000万クラス勝ちを期待という馬ですが、前評判通りすぐに2勝は出来る馬なのでしたら、クラシックトライアルくらいは出走できるかも知れません。そこでシンガリ負けでも構いません。とにかくわからない馬ですが、期待は大きいです。

 では、また、何か情報が入りましたら更新して行きます。

 期待してるゾ!!カクタスベルの07!!

●馬名は「カクタスペア」(Cactus Pear 「ウチワサボテン」の意)に決定!!

 3月18日のクラブHPにてローザネイの07は「カクタスペア」(Cactus Pear 「ウチワサボテン」の意)という競走馬名に決定したことが報告されました!!

●第1回産地馬体検査を受検!!

 以下は3月31日に更新されたクラブHPのカクタスペアの近況です。


乗り出した後も馬体に違和感が生じることはなく、この中間は休みなく乗り込むことができています。現在は1日1時間のウォーキングマシン運動で身体をほぐした後、屋内周回コースでハロン18〜20秒のキャンター1800mを行っています。筋肉の柔軟さがあることから、乗り込み量が浅い割に動きにはいいものを感じることができます。まだスローキャンターに留めていることもあり、力強い走りとまではいきませんが、休養期間でいい成長を遂げ、背中がしっかりしてきた印象を受けるので、乗り込みが進んでくれば自ずと力感のある脚捌きが見られるようになるでしょう。左肩の状態もよく、歩様もシャキシャキとしたものに戻っているので、今後は思い通りのペースアップを図ることができるでしょう。なお、本馬は4月23日、24日に行われる第一回産地馬体検査を受検予定です。
 更に以下は4月24日に更新されたクラブHPのカクタスペアの近況です。

24日に行われた第一回産地馬体検査に受検し、栗東の音無秀孝厩舎と預託契約を交わしました。


 ということで、4月24日に行われた第1回産地馬体検査を受検しました!!これを受ければ栗東トレセンに入厩しなくても、直接夏の北海道に出走できます。また、馬名登録されるので、追い切りや入厩・放牧情報が随時入ってくるので有難いですね。

●5月7日に馬名登録されました!!

 カクタスペアが5月7日に馬名登録されました。ただ、馬名登録されたといっても、入厩したわけではないですから、手放しでは喜べませんね。早く入厩して欲しいですね。

これ以降は11月17日に作成

右第3足根骨の骨折が発表されました

 11月17日に更新されたクラブ公式HPのカクタスペアの近況で右第3足根骨の骨折が発表されました。3〜4か月は安静が必要かも知れないということで、新馬戦でのデビューは絶望的となりました。

 非常に残念ですが、馬は生き物です。いろいろなことがあります。来年の復帰そして入厩を心待ちにしています。

これ以降は11月19日に作成

●骨折の詳しい症状が発表されました

 本日(2009年11月19日)更新されたクラブ公式HPのカクタスペアの近況報告では、次の様に掲載がありました。


右第3足根骨の骨折は板状骨折であることが判明いたしました。今後はもうしばらく舎飼で様子を見てから、骨折箇所を固定する手術を行うか自然治癒を待つか判断します。同じような症例では、ザサンデーフサイチ号が11月に骨折、12月に手術を行い3ヶ月の舎飼、3ヶ月のウォーキングマシン運動を経て、翌年9月に復帰して見事勝利しております。現在の状態はザサンデーフサイチ号より早く回復する見込みであることから、治療を行いデビューを目指す予定です。

 というわけで、骨折から約10か月かかって復帰した2004年セレクトセールで5億1450万円の超超高額で取引されたザサンデーフサイチと同じ箇所ですが、若干状態はそれよりもマシなようです。・・・といっても時期が時期だけに未勝利戦に間に合う確率は低く、厳しい状態です。

 期待が大きかっただけに残念ですが、こればっかりは仕方ありません。とにかくデビューできることを祈ります。

これ以降は11月25日に作成

●11月24日に引退が発表されました

 2009年11月24日、クラブ公式HPカクタスペアの近況にて引退が発表されました。以下はその内容です。


右第3足根骨の板状骨折について経過を観察していましたが、以前から懸念されていた左肩の出に関しても合わせて詳しくチェックを行ったところ、今後見込まれる長期の休養から立て直していくにはかなりの時間が必要となりそうです。デビューを目指し治療を進めていこうと考えておりましたが、このような現状をふまえ、様々な角度から今後の見通しについて協議を行った結果、残念ながら11月25日付で現役続行を断念することになりました。会員の皆様にはまことに残念なことと存じますが、何卒ご了承賜りますようお願いいたします。本馬に出資されています会員の方へは追ってお手紙をもちましてご案内いたします。


 私としては、いつまでも待つつもりでしたので、いきなりの引退発表は意外でしたが、総合的に考えて仕方のないことだと思いますし、異論もありません。ただ、期待していた馬なので残念です。

 ここに夢の音無秀孝厩舎(カンパニーの活躍といい絶好調なだけに流れに乗れずに残念無念)の愛馬の預託は断たれましたが、一握りの活躍馬の陰に倍以上の不幸な馬がいることは百も承知です。
 今はGT2勝と活躍してくれている愛馬エスポワールシチーが順調なだけで私は幸せと思うべきでしょう。そのエスポワールシチーの次の世代のダート馬として期待の大きかったカクタスペアでしたが、この状況になってしまってはどうしようもありません。


 私はキャロットクラブに入会してから3年、いまだ1頭の引退馬も出しておりませんでしたが、ついにこのカクタスペアが引退第1号となってしまいました。なにやら手紙が届くようですが、どのようなものか楽しみに待つことにします。

 これで募集価格の2割すなわち10000円の割引証書を手にすることになるのでしょうが、今年9月の第一次募集時に抽選に外れまくって軍資金も余っています。それらと足し合わせて、デビューの早そうな来年の2歳馬でも探すことにいたします。


 カクタスペアお疲れ様。夢をありがとう。

最後までご愛読ありがとうございました

これを持ちまして、2009年5月12日から追いかけ続けた愛馬カクタスペアの特集は終了させていただきます。

2009年5月12日作成 11月17日、19日、25日加筆

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